当サロンでは、ご来店頂いたお客さまに単に健康情報をお伝えするだけではなく、豊かな人生を送る為に大切なエッセンスを惜しみなくお伝えしています。
3次元情報だけでなく、5次元またはそれ以上の次元からの旬の情報も!(笑)、それぞれの方に必要なものを随時織り交ぜてお伝えします。
今日も『親子手帳』から、「わたしメッセージ」を学んだお母さんの感想文をご紹介します。
私は風邪をひいて、喉がひどく腫れ上がり、水も飲めないほど痛み、頭痛がしていました。
夕食後、7時半、テレビは消してあり、子ども3人(11歳、8歳、3歳)は私の周りに寝そべって、ゆっくりと話をしている。
どうしても食事の片付けをすることができない。するのが嫌。早く寝たい。
私は子どもに、初めて「わたしメッセージ」を送ってみました。
母 「もう7時半ね。お母さん早く休みたいの。でもこの片付けがあるんだけど、これを2人で片付けて、洗って、拭いて、下のところにちゃんと置いて欲しいの。そうするとお母さんはイライラしないで済むし、この頭痛も少しは楽になると思うの。静かに休みたいの。してくれると嬉しいな」
子「うん。さあやろう!」
と元気よく立ち上がり、仕事を始める。すごく機嫌が良く、ウキウキしている。
魔法使いがやってきて、私の家の中に魔法がかけられたのだ!と思いました。
子どもは、その返事をする時、私の顔をじっと見て、その視線は黒々として、素直な心そのままでした。しかもそれはだいぶ続き、次の朝まで嬉しさが残っていました。
私自身も「わたしメッセージ」を学んでから、子どもがこれをしてくれるととても嬉しかったり、助かったりすること、又は、子どもの行動で親は困ったり悲しかったりすること、を具体的に伝えることで、親の気持ちを理解して自ら行動してくれることを何度も体験しました。
子どもが言うことを聞かずにイライラしたり、叱る機会も劇的に減って、本当に魔法のことばみたいだと感動したことを覚えています。
(次回は夫婦で実践した例をご紹介します)
前回は、親業でいう「あなたメッセージ」で言う小言を取り上げました。
• 「(あなた)勉強しなさい」
• 「(あなた)早く寝なさい」
この様な言葉は、相手である子どもの行動を制限したり規制したりして、
子どもの自尊心を傷つけてしまい、効き目がありません。
「わたしメッセージ」はみんなを救います
「あなたメッセージ」VS 「わたしメッセージ」
「あなたメッセージ」は、「(あなた)勉強しなさい」と、相手のことを言うのに対して、
「わたしメッセージ」は、「(わたし)がこう考える」と、親の言いたいことを子どもに伝えようとするものです。
子どもの自尊心を傷つけず、親子の関係も損なわず、子どもが『親の意に添おうかな』と心を動かされやすいものです。
親が子どもを責めずに「わたしを表現する」ので、子どもからの反発が少なくなります。
親が新聞を読みたい時に、子どもが「遊ぼう!」と新聞の上に乗っかって邪魔をしてきたら〜
「あなたメッセージ」は
子 「遊ぼう!」
親 「うるさい!」
ここで言う「うるさい」は、「(あなた)うるさい」
主語はあなた=子どもです。
「わたしメッセージ」では
子 「遊ぼう!」
親 「お父さん今は新聞読みたいんだよ。」
どちらが親の気持ちをよく伝えているでしょうか。
あなたメッセージの「うるさい!」では、親の状態 (新聞が読みたいこと)は子どもには分かりませんが、
私メッセージだと「私は新聞を読みたい」が子どもに分かるのです。
「わたしメッセージ」の効果的な3つのポイント
「わたしメッセージ」の基本は、3つの部分からできています。
<事例その2>
食事を食べ残した6歳の女の子に、お母さんが「わたしメッセージ」でこの様に伝えてみました。
「食事を残すと(行動)、残したのをお母さんが食べなければならなくて、満腹だし太っちゃうじゃない(影響)、それに美味しくなかったのかな、具合でも悪いのかな、と心配するし、がっかりしちゃうのよ(感情)」
こう言うと、6歳の娘さんから、こんな返事が返ってきました。
「お母さん、私はね、一生懸命食べようっていつも思ってるの。でもね、どうしても食べられないの。
だけど、お姉ちゃん(小5)くらい大きくなったら、いっぱい食べるからね。
お母さん、そんなに太ってないよ。
そしてね、学校の給食もおいしいけど、お母さんの料理はもっとおいしいんだからね。本当だよ。」
親の気持ちを伝えたら、子どもの気持ちがちゃんと返ってきます。
本音で語れる関係は、こんなメッセージを送るところから始まります。
親子の絆がしっかりと築かれていくでしょう。
あなたメッセージだったらどうでしょう。
親「ちゃんと食べないと大きくなれないわよ!」
子「大きくなれなくていいもん。もう食べない!」
もしかしたら、こんなやりとりになるかもしれませんね。親の気持ちは伝わりません。
(次回も「わたしメッセージ」の例を取り上げます)
子どもに小言を言いたいときはたくさんありますね。
親の言うことを聞かない。
勉強しないで遊んでばかりいる。
朝起きられない。
朝食抜きで学校に行く。
洗面所を長時間占領する。
食べ物に好き嫌いがある。
意思が弱い。
言葉遣いが乱暴。
挨拶ができない。
後片付けをしない。
叱られても平気。
スマホやゲームばかりしている。
どうして、親の気持ちがわからないの〜!!と、イライラしたり悲しかったりもすると思います。
小言は嫌われる
そこで、色々と小言を言ったりすることになるのですが、
子どもが父母をイヤと思う時の上位に上がってくるのは、
あなたの小言は効き目がない
小言の量が多い、くどくどと叱ることが子どもに嫌がられていますが、
以下の様な小言は効き目が薄いです。
こういう言い方には、1つの共通点があります。
それは、すべて、“あなた”について話していると言うことです。
これを、親業では「あなたメッセージ」と呼んでいますが、
こういう言葉は、相手である子どもの行動を制限したり規制したりして、子供の自尊心を傷つけてしまい、ます。
子どもの行動を変える3つの条件
子どもにも自尊心があるので、『1人の人間として扱ってほしい』と思っています。
子どもは自分の一部であり支配できると思うからですが、親と子の関係が損なわれてしまうことがあります。
コミニュケーションにおいて、相手の行動を変えるには、3つの条件が必要です。
(1)子供の行動を変える上で効果的である
(2)子供の自尊心を傷つけない
(3)親と子の関係を損なわない
「何々しなさい」と言う命令形では、
(1)の条件は満たされますが、(2) (3)の条件は満足できにくいでしょう。
かといって、(2)と(3)にばかり重点を置くと、(1)が弱くなります。
この(1) (2) (3)の条件を全て満たしているのが、親業訓練で「わたしメッセージ」と呼ばれている言い方です
(次回はとても効き目のある小言、わたしメッセージについてです)
『親業訓練』から学ぶ子育てやコミュニケーションのヒント、8日目は中学生の例です。
能動的な聞き方は、小さい子どもだけに効くのではありません。
中学生、高校生、大学生、そして大人も、話すことでスッキリ!
お母さんと中学1年生の息子さんの会話
子「お母さん、僕クラブのことなんだけど、柔道部に入りたいんだけど、ダメかな」
母「あら、テニス部はもうイヤになってしまったのね」
子「そうなんだよ。柔道部は強くなると段がもらえるしさ、男らしくていいと思うんだ」
母「そう、テニス部はもう本当にやめたいと思っているのね」
子「やめたい気分だよ。一年生は球拾いばっかりなんだ。まだ一度も打ったことないんだよ」
母「球拾いばかりでもうイヤになってしまったのね」
子「そうなんだよ。球拾いはもう、うんざりなんだ。それに上級生がものすごく威張ってるんだ」
母「球拾いの上に上級生に威張られては、あなたもイヤになってしまうわね。」
子「そうだろう。しかも女子の上級生の方が威張っていて、時々ラケットで頭をぶつんだよ」
母「女の先輩でもそんなことをするの。新入生も大変ね」
子「でもどの人もそういうわけじゃないんだよ。とてもいい人もいるんだから」
母「そんなにいい人もいるのね」
子「そうさ。だから一年生は先輩がちゃんと練習できる様に、球拾いをして、協力しているのさ」
母「先輩の練習に協力しているわけね」
子「そうだよ。球拾いをする人がいなければ、上級生は困るだろ。みんなそうして上級生になっていくんだよ」
母「そうね。じゃテニス部は嫌じゃないのね」
子「いやなものか。明日から一生懸命球拾いするんだ。時々なら打たせてくれるし、素振りの練習をつけてくれるんだよ」
母「そう。じゃ頑張ってね」
子「柔道のことは、また高校に入る時にでも考えるよ」
母「そうね」
<お母さんの感想>
何となく心の中でモヤモヤした不満が、話をすることによってスッキリとした感じ。
話すことによって自分自身を納得させている様でした。
こんな親と子の対話もあるのです。子どもの悩みの白いボールには、白いボールを返してみて下さい。
親と子のキャッチボールで、お子さんの判断力や自律心が育ち、気持ちがあたたかく変わってくるはずです。
今日は親業シリーズの7回目。
子どもの問題を親が所有するか or 子ども自身が所有して解決していくか
勉強についても、親の方が悩んでいるかのような形になりがちですが、子ども自身も気にしているものです。
こんな例がありました。親業のあるインストラクターの家庭での例です。
小二の娘、漢字テストで30点のを小さく折りたたんであったのがカバンから落ち、6年の姉に見つかってしまった時のことです。
「30点とったからって、お姉ちゃんに馬鹿にされた」とベソかいて台所にきました。
2人のやりとりを何気なく聞いていたのですが、姉が言ったのは「勉強していかないから、悪い点取っちゃうのよ」程度でした。
いつもでしたら、私は、「今度がんばってやろうね」とか「お姉ちゃんだって悪い時あるんだから、人のこと言わないの」なんて言うと思うのです。
でも、親業学んだからでしょうか、姉に言われた言葉より、30点が悲しいのだとピーンときました。
それで、「30点か、悲しいわね。お母さんも悪い点とったことあるなぁ」と言ったのです。
「本当?」急に元気になって、ランドセルの中から4枚テストを出してきて、私の前に並べました。
50点、60点‥‥。びっくりしたけど「ふーん」と私。すると娘が、
「お母さん、私勉強していかなかったから悪い点とったと思うの。これから毎日勉強して、漢字博士になっちゃうからね」
そして楽しそうに机に向かい、ノートを開いて漢字を書き始めました。自分で、建設的解決をしたのです。これは2日続きました。
学校の父母懇談会でこの話をしたら、いろいろな話が続いたそうです。
いつも80点以上で偉いなと思っていたら、ある日、おもちゃ箱の角から、40点50点のテストが小さく畳まれて入っているのを見つけ、ショックを受けたとのこと。
なぜ見せなかったのかと叱ったら、「母さんは絶対叱るから、悪いのは見せなかった」
また先生からの話で、ゴミ箱の中に毎日同じテストが落ちている。持って帰れと言ったら、「家に持って帰ると、お父さんにゴツンされるから嫌だ。このテストは先生にあげるよ」等々。
親の態度の影響は大きいものですね。
前回は親が聞き上手になって、子どもが投げてきた白いボールを受け取ったら、親も白いボールを投げ返すお話でした。
<幼稚園に行きたくない>」
あるお母さんと6歳の男の子の白いボールの会話
(朝、幼稚園に行きたくなさそうな感じだった。のんびりと着替えながら)
子「僕、今日は当番なんだ。(イヤそうな顔)」
母「今日は当番だから幼稚園に行きたくないんでしょう?」
子「そうなんだよ。だって当番って朝から帰る時までたくさんの仕事があるんだよ。紙を配ったり、みんなの前で時間割を発表したり、やることがたくさんあるんだ。」
母「当番ってたくさん仕事があるから本当に大変なのね。」
子「そうだよ。でもみんなに当番は回ってきて、やらなきゃだめなの。僕、幼稚園行ってくる。」
<お母さんの言葉>
朝の短い時間の会話でしたが、子供との間にスムーズなコミニケーションができて気持ちが良かった。
いつもだったら、こんな時、質問、尋問したりして挙句には命令になり「とにかく早く幼稚園に行きなさい」となってしまうところでしたが、呆気ないくらい子どもの方から行動してくれました。
これで親子の関係も壊さず、自分で話して自分で結論を出しています。母親の話した言葉は二言だけです(*^_^*)
黒板消しの係が嫌だ
あるお母さんと8歳の男の子の白いボールの会話
子「僕、黒板消しの係、嫌だな」
母「黒板を消す係なの?」
子「うん生き物や本の係がいいなぁ」
生き物や本の係がいいの? 」
子「だって、先生が黒板にいっぱい書いちゃうと、消していて休み時間がなくなってしまうんだよ」
母「あら、休み時間ずっと黒板消してるの」
子「椅子持っていってやるの、いやだよ」
母「あぁ、届かないから、椅子に乗って消すのね」
子「〇〇(友達の名前)と2人でやるんだよ」
母「2人でやっているの」
子「でも、〇〇はやらないで、僕ばかりやるんだよ」
母「〇〇くんは全然やらないの」
子「うん」
母「そう、いやね。先生に言ってみたら?」
子「〇〇に行ってみようかな。それでダメなら先生に言うよ」
母「あーそうね。」
子「そうだ、おかえりの会に行ってみようかな」
母「そういうのがあるの」
子「うん、悪い事した人のこと言ってもいいんだよ」
母「そうね、言ってみるといいわね」
<お母さんの言葉>
能動的聞き方を心がけたため、子どもの不満が黒板を消す係にあることより、友達が仕事をサボっていることにあることがわかりました。
私の提案「先生に言う」より、自分で本人に言い、「お帰りの会」に言うと子ども自身が解決策を考えたことに驚きました。
親が悩みを所有すると、上記の様に「先生に言ったら」ということになります。
そして、もし子どもが先に先生に言って、結果がうまくいかなかったとしたら、この子は「お母さんがそう言ったから先生に言ったのに、うまくいかなかったじゃないか」と、問題の処理の責任を自分が負わず、親のせいにして、更に親への不満や不信感を募らせることになってしまうかも知れません。
子どもに問題を所有させながら、親が聞く相手になることで、子どもは自分で結論を出していきます。
子ども達は、その力を持っています。
『親業』5日目は、聞くことについて〜です。(以下「親子手帳」より)
子どもが悩んでいる時、親にできる手助けは、子どもの気持ちを聞くことです。
親の口を動かすのをやめて、まずは聞きましょう。
誰でも、悩みがある時には他の人に聞いてもらうと、悩みが口から出ることで悩みを眺められ、よく見えるようになります。
子どもも同じです。悩みを話せたら、解決への第一歩を踏み出せます。
なので、親が悩みを聞くのは、子どもの悩みを聞いた後で、忠告を与えたり提案したりして、親が悩みを解決してやるために聞くのではありません。
子どもが悩みを口から外に出して、自分で眺められるようにするために聞きます。
子どもが悩みを口にできれば、悩みを話す相手は電信柱でも、猫でもいいのです。でも、子どもを助けたい気持ちの溢れているのが親ですから、子供の悩みを聞くことで充分助けてあげることが必ずできます。
聞き上手になろう
子供の悩みを聞くにも、いろいろな聞き方があります。
(1) 子供の言うことを黙って聞く。
(2) 相槌を打つ。「そうなの」「まったくね」「まぁ!」「うん」「なるほど」「本当かい」「ふ〜ん」
(3) もっと話すように促す。「どう思っているのか、聞きたいなぁ」「どういうことかな」「もっと話してみて」
前記(1)(2)(3)は、確かに、親の側が聞く姿勢になっているのですが、限界を持っています。それは、
(1) 親からの言葉があまりないので、物足りない。
(2) 本当に親に理解されたかどうか、子どもがよくわからない。
(3) 自分の言ったことを、親がどう思っているのかわからない。
(4) 親と子が親密に理解し合えるところまでいかない。と言うことです。
白いボールが来たら、白いボールを返そう=能動的な聞き方
親業訓練に『能動的な聞き方』と呼ばれる聞き方があり、それには、前述の様な限界がありません。
簡単に言うと、子どもから白いボールが投げられたら、親も白いボールを返そうということです。
例えば子供がお腹をすいたので、
「ママ、お腹がすいたよー」と言った時に、「うるさいわね。いつもお腹空かして。お母さん、今支度してるでしょう。宿題もしないで、ご飯の事ばかり言わずに、少しは勉強でもしたらっ!」と言ったとしたら、これは子どもの言った事は受け取っていません。
お母さんが言いたいこと、すなわち、お母さんからの赤いボールを投げたことになります。
こんな時、「お腹がすいたのね」と言ったら、これは子どもの投げた白いボールを返していることになります。
白いボールが来たら、白いボールを返す、と言うのは子どもと心のキャッチボールをすると言うことです。
あなたの白いボールを受け取りましたよ、と子供に伝えると言うことです
白いボールは子供の心
子どもはお腹がすいたときに、「お腹がすいた」とは必ずしも言いません。
例えば「晩御飯まだ?」と言ったりします。その時に、先ほどのように、「うるさいわね、いつもお腹空かして。お母さん、今支度してるでしょ。云々〜」と言ったのでは、子供はそれ以上話す気も起きないでしょうし、自分の気持ちを理解してもらえた、とも思えないでしょう。
「晩御飯、まだ?」と子供が言ってから、「お腹がすいたのね」と親から送って初めて、子供は自分を理解されたと感じられます。
ですからそこで親が返す白いボールは、子どもの心の白いボールであって欲しいものです。
(次回は白いボールの会話例をご紹介します)
子育てを『親業』の視点から考えるその4です。
人生や悩みを所有しているのは子どもですが、その悩みが子どもを押しつぶしそうな時、どうしたら良いのでしょう。
いじめっ子・いじめられっ子の問題や、自殺など痛ましい出来事などもあります。
子どもが悩んでいる時、親にできる事は何でしょう。
親は子供のためを思って一緒に考えようとしますが、子どもはそれを必ずしも喜んではいないこともありますし、子どもの判断を邪魔している場合もあります。
例えば、「学校なんか嫌い。行きたくない。」と、子どもが悩みを口にした時、あなたはどの様に答えるでしょうか。
親業では、親の対応の「お決まりの12の型」を紹介して、子どもの悩みの所有権をおかしたり、考える力を奪うパターンを望ましくないと考えています。
<お決まりの12の型>
(1)命令 子どもに何かするように、またはしないように言う。命令する。
「文句ばかり言わないで、行きなさい。」
(2)脅迫 あのことをすれば、どんな結果になるかを言う。
「行かないと、お父さんに言いつけるよ。」「行ったほうが、あなたのためよ。」
(3)説教 何をすべきか、すべきでないかを言う。
「学校には行くべきよ。」
(4)提案 どうしたら悩みを解決できるか、助言忠告、提案する。
「担任の先生に相談してみたらいいのに。」
(5)講義、理詰めで迫る
「学校嫌だと思うから嫌になるんだよ。嫌だと思わなければ良い。嫌なことがないように、しっかり勉強して、友達と仲良くすれば大丈夫だよ。」
(6)非難 子どもに対し、否定的な評価をする。
「ちょっと嫌なことがあると、すぐ弱音を吐いて、ダメね。」
(7)同意 肯定的な評価をしたり、賛成する。
「じゃぁ、行かなくていいじゃないか。」
(8)辱める
(9)解釈 子どもの動機は何かを、親の方が解釈したり、原因を分析したりする。
「学校の成績が良くないから、そんなふうに考えるんじゃないのか。」
(10)同情 子どもの気持ちを良くしようとする。今の気持ちから抜け出させようとする。
「明日はいいことがあるかもしれないよ。でも確かに、学校は退屈で嫌な時もあるよ。わかるな。」
(11)尋問 原因、動機、理由を見つけようとする。親の方で、子供の悩みを解決するのに役立つ情報を子供から聞こうとする。
「いつからそんな風に感じ始めたの?いじめっ子でもいるの?先生とはうまくいっているの?どうして?」
(12)ごまかす 悩みから子供をそらそうとする。親自身が問題から逃げ、子供の注意を外にそらす。冗談に紛らわせる。
「その話は今はやめようよ。」「まぁいいじゃないか。明日の朝になったら、また気持ちも違っているだろう。」
ついつい言ってしまいそうな言葉が多いと思います。でも、これらは子どもの自立を阻んだり、親への信頼が持てなくなる接し方になることがあります。
親の口は災いの元
数回に渡って『親業』の考え方をご紹介しています。
今日は、日常でよくあるエピソードからその悩みは誰のものかを考えみます。
人生の所有権〜誰の悩みか人生か
『親業』の親子手帳に、親業を学ばれているあるお母さんのエピソードが書いてありました。
6歳の男の子が椅子の上に乗って遊んでいます。
母「危ないわよ。怪我をするから気をつけなさい。」
子「大丈夫だよ!」
と案の定、椅子が倒れて、子どもが大きな声で泣き出しました。
母「ダメじゃないの。だからお母さんが言ったでしょ!」
子「転んで痛いのは僕なのに、どうしてお母さんは僕のことを怒るんだよ!」
私はそこでハッとしました。
そうだ、転んだことで、この子は椅子の上に登ったら危ないことがわかったはずだ。そこで私がまた子供を非難しなくても良いのではないか。それに痛いのは子供なのだ、と思いました。そこで、
母「痛かったでしょ。ここが痛いのね。」と言うと、子供が
子「そうだよ。早くお薬塗ってよ。」と、泣くのをやめてケロリとして言いました。
痛いのは子どもです。いくら親だからといっても、子どもが痛いのに、「痛くないでしょ」とは押し付けられません。
子どもの悩みは子どもが所有し、子どもの人生は子どもが所有しています。親であってもその所有権をおかすことはできません。
また、子どもに親の人生を送らせることもできません。
子どもは自分の『分身』みたい?!
子どもに対して、自分の『分身』である様な気がしてしまうことがあります。
そうなると、自分の理想とする姿に近づいていないことに、腹立たしさを覚えたり、対立してしまったり、感情的になったり、惨めな気持ちになったりしてしまいます。
小さくても、分身ではなく一人前の人間と思えば、随分と気持ちが楽になります。
親は子どもの悩みや人生を所有できませんが、子どもが悩みを解決し、より良い人生を生きる上で手助けすることができます。
できればお互いの為に、上手なやり方で手助けしたいですね。
(次回に続きます)
子育ては親離れ子離れを達成する過程
子どもを育てると言う事は、子どもを独り立ちさせていくことですが、それは言い換えれば、「親がなくても生きていかれるように子どもを育てる」ということでしょう。
親を必要としなくなるように、子どもを自分から離していくと同時に、自分も子供から離れていくこと。つまり、親離れ、子離れの過程が子育てであり、互いに離れていくことが求められる宿命です。
こう言葉で書くと、何だか寂しい気がしますが〜(苦笑)
当たり前のことですが、子どもと親とは別の人間です。
親自身の人生は子供の「出来上がり具合」によって評価されるものではありません。
親自身が日々を楽しく過ごし、自身の人生を充実させていくことが大切でしょう。
子どもを自分の幸福の尺度にせず、親子それぞれが人生を楽しく過ごす良き仲間となることを目指したいものです。
子どもは親のお飾りではない
『親業』(サイマル出版会)の著者ゴードン博士は次のように言っています。
「良い子を作る〜〜学校でよく勉強し、社会的に成功し、運動能力もあり、親の言う事はよく聞いて、仲間の間ではリーダーシップを発揮してーーということは、多くの親にとって、1つのステータス・シンボルになってきた。
自分の子どもに誇りを持つ「必要」がある。子どもの行動を通して、他人の目に、自分たちが良い親だと見える必要がある。多くの親は、ある意味で、自分の価値と自信と自尊心をもたらすように、子どもを“利用”しているのだ。
もし、親自身、自分の価値と自尊心を感じるものが他になければ、それを子どもから得ようようとするのは必定で、そのために子供が一定の行動することが必要になり、そうするようにひどく心配するようになる〜〜」
親の期待を一身に受けた子どもは、子どもなりに期待に沿うべく努力します。
ところが、ある時期待に添えない時が来る。期待が重荷になり、しんどくなり、挫折が来ます。
すると子どもには、そうさせた人=親のせいと感じられ、親を責め、家庭内の大きな混乱に発展することもあります。
親の期待を押し付けることなく、子どもの個性や才能を見つけ伸ばすために、親はどうしたら良いでしょうか。
次回は、『人生の所有権』ということを考えながら、子どもの悩み解決の手助けの方法をご紹介します。
今日から数回にわたって、「親業訓練」という考え方を紹介します。「親業訓練」は、米国の臨床心理学者トマス・ゴードン博士(1918-2002)が開発したコミュニケーションプログラムです。
原題は「Parent Effectiveness Training(親としての役割を効果的に果たすための訓練)」。カウンセリング、学習・発達心理学、教育学など、いわゆる行動科学の研究成果を基礎にしています。
ゴードン博士は、親としての役割、つまり<親業>を果たすことは、「一人の人間を生み、養い、社会的に一人前になるまで育てる」仕事にたずさわることであると述べています。
今から30年近く前ですが、子どもが1歳を過ぎてイヤイヤ期を迎え、叱る場面が増えてきました。どうしたらコミュニュケーションがうまく持てるかを考えていた頃、「親業訓練」に出会いました。子どもをベビーシッターさんに預け、毎週講座に通ったのですが、それがとても良い学びと経験になり、その後の子育てが本当に楽になりました。
以下、「親業訓練協会」の親子手帳からご紹介したいと思います。
1.子供は変わっていくもの
「お母さん大好き!」そう言って腕を首にからませてきていた子どもが、いつの間にか成長して、「いいからほっといて!自分で好きなようにするからいいでしょっ!」と答えるようになった時、何となく寂しいような、苛立ちさを感じさせられてしまいます。
(お母さんの心の声)
今までさんざん世話を焼かせてきたのに、そんな言い方はないじゃない。親だもの放って置けないわよ。でもそれは、子どもが成長したしるしなのかも知れないわね。自分で決められるようになったのね。でも、あなたの判断力に任せておけない気がするの、心配で。それとも信頼してあげなきゃいけないのかなぁ‥‥
様々な思いが胸をよぎり、気持ちが揺れ動きます。「どうしたらいいのかしら?」、ふとつぶやいたりすることもあるかも知れません。
子どもを産んで親にはなったけれど、親って大変ですね。
ひたすら頑張ってみてはいるものの、いまひとつ何か足りない感じで自信がないわ、と感じておられる方も多くいらっしゃるかも知れません。
2.どなっても親の気持ちは伝わらない
子どもの欲しがる自転車を買う時、おもちゃを買う時、お菓子を買う時、子どもの喜ぶ顔を見て嬉しいと思う気持ちとともに、甘やかしになっていないかなぁ〜と、ふと反省する気持ちが湧くこともあるでしょう。
また、反対に、子どもの欲しがるものを買わないでいる時には、「それが子どものためなんだ」と思いながらも、膨れっ面の我が子を見ると、胸が傷んだり、腹立たしい気持ちになったりもします。
「親の言うことがどうしてわからないんだ!」と、いくら大声で怒鳴ってみても、口を酸っぱくして諭してみても、親の愛情から出た言葉なのに、子供に通じない時があるものです。ときには、つい、「勝手にしろ」と叫びたくなることもあるでしょう。非行を繰り返す我が子を、言葉ではダメだから、と力尽くで部屋に閉じ込めたり、体罰でしつけしようとしてしまうこともあるかも知れません。
それは子どもにとっては辛いことでしょうし、そうせざるを得ない親の切なさも分かりますね。
(次回に続きます)
HUPYELL

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